ジュリがお空に旅立ってから、もうすぐ3週間がたちます。
あの大きなカラダの子がウロウロしていないのは、
何か物足りなく、不思議な感じで、なかなか慣れるものではないですね
家の中にいても、あらゆるシーンでジュリを思い出します。
例えば、私がドライヤーをかける時、
必ず洗面所の入り口に来て、伏せをしながら見ていたので、
今でも、つい視線を感じて見てしまったり、
お菓子の袋のガサガサ音に敏感で、寝ていてもすぐ飛んでくる子だったので、
いつも静かに開ける習慣があったんですが、
居なくなった今でも、そぉ~っと開けてしまい、
ジュリ兄さんと苦笑いしてしまいます
でも、12年もそうやってきたので、すぐには変わらないですよね
さて、先日は取り急ぎのご報告だったので、
今日は少し当日の様子をお話したいと思います。
抗がん剤とステロイドの組み合わせで投薬治療を始めてから、
すぐに腫瘍が小さくなり、嘔吐や下痢などの症状もピタッと止まって、
悪性リンパ腫とは思えないほど元気に生活していたジュリさん。
薬の副作用も一切なく、亡くなる3週間前までは元気に過ごせたので、
亡くなった事は本当に本当に淋しいですが、
大きな病気なのに、ジュリさん、よく頑張ってくれたと思います。
ジュリのリンパ腫は、リンパ腫の中でも5~8%程度の珍しい型だそうで、
検査結果が出るまでは、治療方法の選択肢の中に免疫療法がありました。
ジュリの病院では免疫療法を受けられる設備があり、
副作用も無いので期待していたんですが、
検査の結果、利用できないリンパ腫のタイプであることが分かり断念。
そのため、抗がん剤とステロイドの投薬治療をする事になりました。
(ステロイドは毎日、抗がん剤は1日置きに、ご飯に混ぜて投与)
<旅立ちの日>
亡くなる前日、とうとう自力で立ち上がれなくなり、
食欲もなく、抱っこしてトイレに行っても出来なかったので、
病院に連れて行きました。
その行きの車の中、振動で刺激されたのか、
車の中で3日ぶりのウンチをしてしまったんですが、
話を聞いた病院の看護師さん、先生たちが「やりますよ~」と言って
サッとジュリを運んで、ジュリはもちろん、車内までキレイにしてくれました。
手が汚れる事もまったく気にせず、笑顔でテキパキと行動して、
本当に頭が下がりました。
そして、院長先生と「今できる事をひとつひとつやっていきましょう」と決め、
2つ前の記事「不安」で書いたような状況に。
ジュリの状態を見て、近いうちに覚悟が必要…と分かっていたので、
これから起こるかもしれない症状を院長先生にいくつか聞き、
けいれんが起こった際の酸素と、一緒に横になれるラグマットを
病院から帰ってきて、すぐに買いに行きました。
ジュリは、時々顔をあげるくらいで、ほとんど伏せた状態でしたが、
夜遅く、友達がお見舞いに来てくれた時、
顔は上げられませんでしたが、シッポを左右に大きく振って喜んでいました。
苦しいながらも嬉しかったんでしょうね。
そして夜も更け、ジュリ兄さんが添い寝をしている間に
ブログ記事「不安」をam4:10に更新したあと、私が添い寝を交代。
ジュリは呼吸が早く、寝てはいるけど熟睡する感じではなく、
少し寝て、目が覚めて…の繰り返しでした。
それから1時間ほどして、ジュリが顔を上げて私にアピールするので、
どうしたの?と聞くと、悲しそうな表情で見つめていて、
それと同時にシッポが少し上がり、寝たままおしっこをしていました。
絶対トイレを失敗しない子だったので、
トイレに行けなかった事が申し訳なさそうで、
いいよ、いいよ。と、しばらく頭をなでてあげました。
ひどい下痢をしていた時も、
水状態で飛び散ってしまい、掃除をしている私に、
ごめんなさい…。という表情をしていたのが、今でも忘れられません。
本当にワンコは健気ですね…。
そして朝を迎え、時々、虚ろな目をするようになり、
心配で院長先生に電話をしたところ、
動かさない方がいいので往診に来ていただけるとの事。
でも、その電話を切ってすぐ、ジュリが軽く咳込んだかと思うと、
そのままゆっくりと呼吸の回数が減り、静かに眠るように旅立ちました。
今でもその時の様子はハッキリ覚えていて、
思い出すと涙が出そうになりますが、
最期の瞬間は、悲しいのはもちろんですが、
よく頑張ったね…、とホッとした気持ちのほうが強かった気がします。
その後、院長先生に電話で報告し、放心状態だった私が、
この後、どうしたらいいですか…と言うと、家に来ていただけるとの事で、
院長先生に最期のケアをしていただきました。
普通は、あの状態だったら3ヶ月くらいなのに、
ジュリはQOLを保ちながら、投薬治療を始めてから10ヶ月も頑張った。
ジュリの頑張りと、先生たちの最後まであきらめない姿勢に、
本当に本当に感謝しています。
そのおかげで、私の心にはポッカリ空いた淋しさだけで、
後悔の気持ちはまったくありません。
ただ、犬(人)見知りのジュリさんのことだから、
私たちがいなくて、お空で大丈夫かな…という心配はありますが
そして、その日の夜はみんなに会いに来てもらい、
ジュリのシッポが何度も動いてるように見えました。
”私の希望”がそう見えたのかな…。
翌日、お葬式は、Rin PetCemetery さんで家族葬を行い、
友達も含め、6人でゆっくり静かにお別れをすることができました。
とてもきれいで静かな施設で、
ピンクのかわいいドレス風なお布団をかけてもらって、
ピンクがよく似合うジュリさん、最後の最後まで可愛かったです。
こうして、あっという間に3週間が経とうとしていますが、
最初の2週間は、まったく新しい子を迎える気持ちになれず、
またペットショップで子犬を見ても、
どれもジュリじゃない…と、まったく可愛いと思えませんでした。
でも、この1週間はあちこち見て回って可愛いと思えるようになり、
少しずつ気持ちの変化があるような気がします。
焦らず、ゆっくりと。
気持ちが落ち着いてからですね…。
